2026年度シラバス

科目コード
4420190
科目名
聴覚障害教育指導法Ⅰ
担当教員
庄司 美千代・宍戸 和成
単位数
2
担当形態
単独
教員の免許状取得のための
必修科目
実務内容
聾学校における教員経験をもつ教員が指導法について指導する。
教職に関する科目
特別支援教育領域に関する科目
施行規則に定める 科目区分又は事項等
心身に障害のある幼児、児童又は生徒の教育課程及び指導法に関する科目(中心領域:聴)
学位授与の方針と関係
DP2.共生社会創造のために、教育、福祉、環境、国際関係、スポーツ身体表現、等の専門的知見を得ることができる(専門知) DP4.個人や社会にとって必要な課題の解決のため、自律的な課題探究能力を身につけ実践することができる(実践力)
授業のテーマ及び到達目標
【授業のテーマ】
特別支援教育においては、それぞれの障害や個人の実態等に応じた指導がより一層重視されている。本授業では聴覚障害の特性、聴覚障害のある子どもの発達や、教育システムについて学習することをねらいとする。本授業の受講によって、聴覚障害教育に関するより専門的な内容を理解しようとする意欲の喚起が期待される。学生には、聴覚障害や聴覚障害教育にかかわる基礎的・基本的な知識の習得に加え、聴覚障害児の自立を促すための教育や支援について、その現状や課題に対する関心を高め、主体的に学ぶきっかけとしたい。
【到達目標】
①聴覚障害や聴覚障害教育について考える際には、身近な事柄と関連させるなどして、自分にも関係のある事柄として説明できるようにすること②聴覚障害や聴覚障害教育に関する基礎的・基本的な知識を基に、聴覚障害のある子どもの自立について、自分なりに考えることができるようになること
授業の概要
本授業では、まず、身近にある音について関心をもってもらう。そして、身近にある音が聞こえないということは、自分にどのような困難さを生じるかについても、想像を深めて理解してもらう。また、聞こえにくさについても、様々な状態があることから、それらを理解するとともに、聞こえにくいことが日常生活にどのような影響を及ぼすかを考え、聴覚障害の状態を改善・克服することの難しさを想像する。
具体的には、聞こえの状態、発達上の特徴や課題について学ぶ人による困難さの、聴覚障害特別支援学校(聾学校)や難聴特別支援学級、通級指導教室(聞こえの教室)といった各教育機関の成立経緯や役割、教育・指導上の特徴等について、本授業を通じて学習する。また、教育課程の基準として学習指導要領等が設けられているので、その変遷や教育的対応の移り変わり、折々の改訂時の中心的課題等についても考える。さらに、教育課程編成における自立活動の位置づけや各教科等との関連を中心に、その教育理念や指導方法について学習するとともに、併せてそれらを巡る今日的課題についても把握する。
授業計画
授業計画
第1回
聴覚障害とは -音の特性と聞こえの仕組み-
第2回
聴覚障害とは -聞こえにくさの要因とその特徴-
第3回
聴覚障害とは -発達段階に応じた聞こえにくさの影響-
第4回
聴覚障害教育の歴史と理念① -聾学校の役割と教育内容-
第5回
聴覚障害教育の歴史と理念② -特別支援学級(特殊学級)と通級による指導-
第6回
児童福祉施設と聾学校等との連携協力 -乳幼児期と学童期-
第7回
聴覚障害教育における教育課程の意義と方法 -学習指導要領等の変遷と現状-
第8回
聴覚障害の子どもの発達課題と指導・支援 -認知・知的発達と支援-
第9回
聴覚障害の子どもの発達課題と指導・支援 -言語・コミュニケーションの発達と支援-
第10回
聴覚障害の子どもの発達課題と指導・支援 -読み書き能力の発達と支援-
第11回
聴覚障害の子どもの発達課題と指導・支援 -対人関係・社会性の発達と支援-
第12回
聴覚障害の子どもへの早期からの教育的対応
第13回
聴覚障害の子どもへの後期中等教育 -情報保障と社会自立-
第14回
聴覚障害教育とインクルーシブ教育システム
第15回
聴覚障害教育における今日的課題 -特に、指導法の探求を-
テキスト①
宍戸和成/原田公人/庄司美千代 (2023)「聴覚障害教育の基本と実践」慶應義塾大学出版会
テキスト②

参考書・参考資料等
日本音響学会編 「音のなんでも小事典」講談社
ISBN 978-4-06257-1500

四日市 章 編著 「リテラシーと聴覚障害」コレール社
ISBN 978-4-87637-7114
学生に対する評価
スクーリング評価(25%)、レポート評価(25%)、科目修得試験(50%)