2026年度シラバス

科目コード
4440091
科目名
人間の安全保障
担当教員
内尾 太一
単位数
2
担当形態
単独
教員の免許状取得のための

実務内容

教職に関する科目

施行規則に定める 科目区分又は事項等

学位授与の方針と関係
DP2.共生社会創造のために、教育、福祉、環境、国際関係、スポーツ身体表現、等の専門的知見を得ることができる(専門知) DP4.個人や社会にとって必要な課題の解決のため、自律的な課題探究能力を身につけ実践することができる(実践力)
授業のテーマ及び到達目標
1994年に国連開発計画によって初めて提唱された人間の安全保障(human security)は、国際社会における新たな時代のスタンダードとして普及しつつある。日本も、この考え方を外交の柱の一つに据え、積極的に推進してきた。では、それは、従来の「国家の安全保障」や、「人間開発」、そして「人権」とはどのように異なるのだろうか。このコースでは、国内外を問わず、人々の生存、生活、尊厳を脅かす諸問題をより深く考察・分析するために、人間の安全保障という視点を習得することを目指す。
授業の概要
今日の世界では、紛争、貧困、感染症、災害、環境破壊、テロリズム、対人地雷、難民問題、核・原子力、武器・薬物の拡散及びその他の組織犯罪など、人間の生活を脅かす恐怖と欠乏が、様々な具体的な形となって現れている。こうした脅威に取り組むために国際社会で提唱された比較的新しい考え方である人間の安全保障について基礎から学ぶ。
また、このコースで扱う人間の安全保障の問題は、必ずしも発展途上国で起こるものばかりではない。日本社会においても、生活苦(貧困)、医療問題、過労、ストレス、自殺、無縁社会、犯罪、災害、感染症などの問題は、どれも我々の生活を脅かす恐怖や欠乏と直結している。こうした身近な社会問題も、人間の安全保障の議論のテーマとして取り上げていきたい。
授業計画
授業計画
第1回
グローバルな現代と国際社会の諸問題
第2回
国家の果たす役割とその限界
第3回
人間の安全保障とは何か?
第4回
東西冷戦の終結と非伝統的安全保障論の台頭
第5回
Human Security Now(人間の安全保障委員会最終報告書)
第6回
国家の安全保障、人権、人間開発との関わり
第7回
欠乏からの自由、恐怖からの自由、尊厳をもって生きる自由
第8回
保護とエンパワーメント
第9回
日本の外交と人間の安全保障
第10回
保護する責任
第11回
東日本大震災と人間の安全保障
第12回
生存、生活、尊厳への視座
第13回
SDGs(Sustainable Development Goals)との関わり
第14回
身近な社会問題へのアプローチ
第15回
人間の安全保障の課題と展望
テキスト①
長有紀枝(2021)『入門 人間の安全保障 増補版-恐怖と欠乏からの自由を求めて』中央公論新社
テキスト②

参考書・参考資料等
(1)国連広報センター(UNIC TOKYO)ビデオシリーズ『人間の安全保障の取り組み』
(https://www.youtube.com/playlist?list=PLNe0pDYSfDiuuzd4FEAWjvli8QD5jUzzF)

(2)JICA緒方研究所『JICA緒方研究所レポート 今日の人間の安全保障』
(https://www.jica.go.jp/jica_ri/publication/booksandreports/20220331_02.html)
学生に対する評価
レポート評価50%、科目修得試験50%