2026年度シラバス

科目コード
4810041
科目名
英語文学論(2)
担当教員
武井 博美
単位数
2
担当形態
単独
教員の免許状取得のための
選択科目
実務内容

教職に関する科目
教科及び教科の指導法に関する科目(中学校及び高等学校 英語)
施行規則に定める 科目区分又は事項等
教科に関する専門的事項 ・英語文学
学位授与の方針と関係
DP2.共生社会創造のために、教育、福祉、環境、国際関係、スポーツ身体表現、等の専門的知見を得ることができる(専門知) DP4.個人や社会にとって必要な課題の解決のため、自律的な課題探究能力を身につけ実践することができる(実践力)
授業のテーマ及び到達目標
この授業のテーマは、「小説」(novel)と「ロマンス」(romance)の違いを理解し、それぞれの味わい方を学ぶことである。到達目標は、① 英語で小説を読み、作品の「読み」の手法を理解すること、② 作品の背景を知ること、③ 参考文献を調べ、作品の評価を踏まえた上で、自分の分析や意見をレポートにまとめられるようになること、以上3点である。
授業の概要
「近代小説の祖」と称されるイギリスの文豪ジェイン・オースティン(Jane Austen, 1775-1817) の『ノーサンガー・アビー』(Northanger Abbey, 1817) を読む。この作品はゴシックロマンスのパロディとして知られる。ゴシックロマンスとは、18世紀後半から19世紀初頭にかけてイギリスで大流行した、恐怖と戦慄に彩られた作品群である。オースティンは恐怖のモチーフを巧みに笑いへと転化し、未熟なヒロインが成長するさまをユーモアたっぷりに描いている。「写実小説」と「ロマンス」の違いを意識しながら作品を精読し、文学史におけるこの作品の位置づけと重要性を理解できるようにする。
授業計画
授業計画
第1回
文学史概説。研究課題: 文学史の流れにおける作者の作風、ならびに作品について
第2回
作品精読①: Chapter 1。研究課題: 冒頭場面から得られる情報は何か
第3回
作品精読②: Chapter 2-4。研究課題: イギリスの階級について
第4回
作品精読③: Chapter 5-7。研究課題: ゴシックロマンスの主な作家と作品について
第5回
作品精読④: Chapter 8-10。研究課題: ゴシック作家 アン・ラドクリフ (Ann Radcliffe, 1764-1823) の影響について
第6回
作品精読⑤: Chapter 11-13。研究課題: 「恐怖」とは何か
第7回
作品精読⑥: Chapter 14-16。研究課題: コメディについて ~諷刺・皮肉・ユーモアを中心に~
第8回
作品精読⑦: Chapter 17-19。研究課題: 舞台装置を考える ~カントリーハウスやタウンハウスの役割、建物の重要性につい
第9回
作品精読⑧: Chapter 20-22。研究課題: 当時の結婚事情について / 理想の男性像とは
第10回
作品精読⑨: Chapter 23-25。研究課題: 19世紀以降の作家たち ~ノヴェルの作家たちが、実はこぞってロマンスも書いている点を考える~
第11回
作品精読⑩: Chapter 26-28。研究課題: 作品の背景 ~「パンフレット」を読む意味~
第12回
作品精読⑪: Chapter 29-31。研究課題: 作品の結末、テーマについて
第13回
映像化作品について / 文学作品との比較
第14回
論文のアウトライン作成 / 参考文献の調査・整理
第15回
まとめ
テキスト①
Jane Austen, Northanger Abbey  (複数の出版社から出ているが、どれでも可)
テキスト②

参考書・参考資料等
小林真大 『文学のトリセツ』 五月書房新社 2020 年
北村紗衣 『批評の教室』 ちくま新書 (筑摩書房) 2021年
学生に対する評価
レポート評価(50%)、科目修得試験(50%)